ピラティスを始めると、「呼吸が大切」と何度も言われますよね。しかし、実際にはどう呼吸すればいいのか分からず、動きに集中するあまり呼吸を止めてしまう人も多いです。この記事では、ピラティスの呼吸法の基本と、その効果、練習方法について分かりやすく解説します。
ピラティスの呼吸法とは?
ピラティスでは、**胸式呼吸(ラテラル呼吸)**を用います。これは、肋骨を横に広げるように呼吸する方法で、胸や肩を大きく上下させる呼吸とは異なります。
胸式呼吸(ラテラル呼吸)の特徴
- 息を吸うとき:肋骨を左右に広げるイメージ
- 息を吐くとき:肋骨を閉じ、腹筋を締める
- 鼻から吸って口から吐く(指導者によって異なる場合あり)
- お腹を膨らませず、体幹を安定させたまま呼吸する
この呼吸法により、体幹(コア)の筋肉を働かせたまま動くことができ、ピラティスの動きがより効果的になります。
ピラティス呼吸法の効果
ピラティス呼吸法を取り入れることで、次のような効果が期待できます。
- 体幹の安定
息を吐くときに腹横筋が収縮し、動きが安定します。 - 姿勢改善
呼吸で肋骨を広げるため、胸郭の柔軟性が高まり、猫背や巻き肩改善に繋がります。 - リラックス効果
呼吸に意識を向けることで自律神経が整い、ストレス軽減にも効果的です。 - 代謝アップ
深く呼吸することで酸素が全身に行き渡り、代謝も向上します。
ピラティス呼吸法の練習方法
初心者が呼吸法を練習する際は、まず呼吸だけに集中してみることが大切です。
- 仰向けに寝て、膝を立てる
- 手を肋骨の左右に当てる
- 鼻から息を吸い、肋骨が横に広がる感覚を感じる
- 口から息を吐き、肋骨を閉じてお腹を薄くする
- これを5~10呼吸繰り返す
慣れてきたら、ピラティスの基本動作(例えばロールアップやハンドレッド)と合わせて呼吸を意識してみましょう。
よくある間違い
ピラティス呼吸法でよくある間違いは以下の通りです。
- 肩が上がる呼吸になっている
- 吸うときにお腹が膨らんでしまう
- 息を止めて動作してしまう
- 呼吸に意識がいきすぎて動きが止まる
最初は難しく感じますが、呼吸と動きをセットで練習することが上達の鍵です。
まとめ
ピラティスの呼吸法は、ただの呼吸ではなく、動きを支える大切な要素です。胸式呼吸を習得することで、ピラティスの効果を最大限に引き出すことができます。ぜひ今日から練習してみてください。
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